【マルチ商法(MLM)】マルチ商法(MLM)については、特に消費者金融用語というわけではないのだが、これに引っ掛かって借金を抱える人も少なくない為、あえて取り上げることにした。
最初に言っておくが、
多くの人においては無駄な借金を増やすだけになるので手を出すべきではない。マルチ商法はMLMと呼ばれることもある。
「こともある」としたのは、マルチ商法とMLMを一緒にするなという連中がいるからだ。基本的には同じだと思うが・・・・。
MLMとは・・Multi Level Marketing の略。つまり直訳すれば多層販売法。連鎖販売取引ともいう。
ネズミ講に似た方式で、素人の販売員を組織化するのが特色だ。
次々に他の者を販売組織に加盟させ、組織内の上級に昇進させることにより、組織の拡大を図る。自分の加盟させた者が、また誰かを加盟させる。
そうして自分の下層にいる人を増やし、1階層下の人の売上の○○%、2階層目の売上の○○%・・・・・というように、自分の下層が多ければ多いほど、上位にいる人は多くの収入を得られるようになる。
ネズミ講と呼ばれる所以も同じ事で、一匹のネズミが5匹の子供を生み、その5匹の子供が5匹づつの子供を生む。また、それぞれの子供が5匹づつ生む。それを繰り返していくと、自分の家族がピラミッド型に果てしなく増えていくという構図だ。
そういう形式で、自分の紹介者から配当をエサに金銭だけを集めるのがネズミ講、一人一人がモノを売るのがMLMというわけだ。
最近は情報商材の販売などでは、当たり前のようにMLMが使われている。
一時期はネズミ講が社会問題となった。もちろん、金を集めるだけ集めて配当などはない。完全な詐欺であり、被害者がネズミが子供を生む如く増えていくため、被害額は恐ろしい程の額であった。
MLMも、アムウェイやニュースキンを始め外資系の大手が台頭したこともあったが、日本においては、その販売方法には批判が多かった。
問題点は数多くある。
○周囲の人を無理やりでも巻き込まないと儲からない ⇒そのうち限界が来る
○知識の乏しい素人が販売する ⇒法律の遵守やアフターケアが疎かになる
○一握りの上層の人は儲かるが下層は儲からない ⇒上層は3桁、下層は一桁にも満たないこともある
○商品が不当に高い ⇒マージンに当てる分が価格に上乗せされる
粗利が70%か80%ないと運営は成り立たない
○自身の買い込みにより売上を上げる ⇒下層の売上高を上げる為、上層のものが買い込みをさせる
ざっと挙げただけでもこれだけあるが、問題はこれだけではない。
私の見解としては、マルチ商法(MLM)とは、
『金儲けの手段』『マネーゲーム』でしかない。決して商売ではない。儲けるための道具として、モノが存在するだけだ。
格差社会での負け組みが生き残るマーケティングだと主張する『バカモノ』もいる。人さえかき集められれば、大きな収入を手にすることができるからだ。
でも、よく考えて欲しい。
通常の店舗販売などで2000円で買えるはずのものが、10000円になる。階層の上位にいる人は、そのべらぼうな粗利率の恩恵を受けるが、末端にいる人は不当な高値でモノを買わされることになるのだ。
『誰かが泣くことで誰かが笑う』これがMLMだ。
上層にいる人はこう言う。
『あなたも販売員登録して、仲間を増やしなさい』
恐ろしいシステムだ。
買い込みをさせられた挙句、消費者センターに駆け込んだとしよう。しかし、決して受け付けてはもらえない。
『あなたもビジネスメンバーとして登録しているんでしょ』
と一蹴されるだけだ。
最近は、特定商取引法(旧訪問販売法)で様々な規制がされてきているが、ネットでも横行しているように、まだまだ潜在的な被害者は相当数いる。
もう一度言っておくが、マルチ商法、MLMとは・・・
○誰かが泣かなければ成り立たない
○一部の者だけが大きな利益を得るマネーゲームである
○家族や友人にも無理強いをして縁が切れるものだと私は断言する。
そして、格差社会での負け組みが生き残るマーケティングだと主張する『バカモノ』に言いたい。
連鎖的に増える組織、つまりピラミッド型が形成されるということ、その事自体が『階級社会』を形成しているということなのだ。『人助け』と言いながらも、頭にあるのは『金儲け』ではないのか・・・。
知り合いが個人としてモノを売り込んできたら、大方MLMだろう。説明を聞きに行けば、コーヒーの横には登録申請書が置いてあると思った方がいい。
はっきり行っておく、
よほどの人望と話術、そして行動力がなければMLMでまともな収入を得ることはできない。ネットでの情報販売においても、よほどの文章力と企画力、行動力がないと儲けるのは難しいぞ。チョコチョコ売れても、情報販売スタンドの運営者が喜ぶだけだぞ。
『儲かる』『副収入を得られる』『成功する』『幸せを手に入れられる』などの勧誘文句で、安易にその気にならないことだ。